DEATH METALへのイザナイ

1.序論
 デスメタル、この言葉を聞いただけで顔をそむける人も多数いるのではないだろうか。 いや、むしろそのような人のほうが多いはずだ。しかし、その大多数の中に本当のデスメタ ルを聞いたことがある人は一体どれくらいいるのだろう。このページではそんな人達へ、まだ まだ未熟ではありますが、デスメタルをかじっている私がデスメタルについて語ります。ご想像の通り、デスメタルとは、残虐性、攻撃性等、非日常的で非人道的な面を正面に出している音楽である。が、しかし、ある意味この特殊な音楽のジャンルにおいて、その音楽が持つ芸術性にひかれている人間も多数存在するのである。

 一口にデスメタルと言ってもその中にもいくつかジャンルがある。大まかに分ければ1つは、CANNIBAL CORPSEに代表されるような、正統派デスメタル。さらに、CRYPTOPSY、MORBIDANGEL、VADERのような技巧派デスメタル。そしてCARCASS、ARCH ENEMYのようなメロディックデスメタルである。(AxCxをデスメタルに加えれば、あれもひとつにジャンルかもしれないが・・・)このページでは、敢えて技巧派とメロディックデスメタルを分けて書いたが、ここの境目は極めて曖昧である。この分類に関わらず、デスメタルに一貫して表現されているのが、人間の、世間のダークな部分である。歌詞はバンドによって様々だが、死や虐殺、強姦、恐怖、戦争の過激な表現が多数見うけられる。もちろん、歌っている彼らもフィクションとして独自の世界を描いているのでそこに突け込んでデスメタル批判をするのは、殺人事件の推理小説を殺人の描写が不適切だと言うようなもので、お門違いである。

 しかし、我々日本人は洋楽の英語の歌詞そのものを聞いて内容を理解する事はなかなか困難なことである。私自身も、歌詞が好きでデスメタルを好きになったのではない。では、デスメタルの何にひかれたのかというと、そのエッヂの効いたサウンドにである。